PDF ファイルにパスワードをかけたり、各種制限をかけたりすることが出来る便利なツールに “pdfcrypt” というものがあって先日久しぶりに使う機会があったのですが、使い方を忘れていました。
ヘルプを見ても知りたいことは出てきませんでした。インターネットで検索したところ、昔は日本語の情報にもすぐにたどり着いたのですが、今回はすぐに見つかりませんでした。幸いにも “pdfcrypt.cfg” というファイルで知りたい情報にはアクセスできました。
せっかくなので備忘録がてら、日本語での解説を書こうと思います。
pdfcrypt は次のようなコマンドです。
pdfcrypt [-K keybit] [-P permission] old.pdf new.pdf
-K は暗号化のキービットを 40 または 128 で指定する事が出来ます。続く permission ではここで 128 を指定しないと有効にならないものがあります。
-P 以降では次の項目に関して許可するかどうかを指定出来ます。
- 印刷
- 内容の修正
- コピー
- アノテーションの修正
- フォームフィールドの入力と署名(128 bit のみ)
- スクリーンリーダー(128 bit のみ)
- アセンブリ(128 bit のみ)
- 低品質印刷(128 bit のみ)
これを 0 または 1 で左から順に指定をします。( 0 が無効で 1 が有効)
例えば印刷とコピーの許可を与える場合は 10100000 となります。
また、コマンドを実行するとパスワードの入力を求められますが、何も入力しなければパスワード無しで閲覧出来るようになります。上記の許可のみの指定をしたい場合はパスワードを設定しないようにしましょう。